ダルビッシュ有に不調の兆し ~スピン量低下は粘着物質規制の影響か~

こんにちは!MLBメガネです。

オールスターにも選ばれた日本を代表する先発投手・ダルビッシュ有選手

現地7月8日のナショナルズ戦では,精彩を欠き3回6失点で降板しました。

チームはその後0-8から大逆転勝利を収めたため負けはつきませんでしたが,今後に不安の残る内容となりました。

今回は,これまでのスタッツを見ながらダルビッシュ投手の投球について深堀りしてみたいと思います。

前半戦の成績

まずはダルビッシュ選手のこれまでの成績を見てみましょう。(成績は7月8日現在)

  • 勝敗  :7勝3敗
  • 防御率 :3.09
  • イニング:105.0
  • 奪三振 :125(MLB12位)
  • 与四球 :24
  • WHIP  :1.00(MLB13位)

全てのスタッツにおいて一流の成績となっています。

このままいけばシーズン200イニング,200奪三振は狙えるペースであり,MLBの中でも最上位に位置する選手の1人であることは間違いありません。

150km/h台後半の速球と,鋭く曲がるカッター・スライダーで三振の山を築いています。

全体の数字を見る限りは,今年も安定の投球を続けているように見えます。

月ごとの成績

次に,ダルビッシュ投手の月ごとの成績をまとめてみます。(7月8日現在)

防御率 イニング 奪三振 与四球 WHIP
4月 2.13 38.0 49 11 0.89
5月 2.20 28.2 30 5 0.98
6月 3.07 29.1 36 7 0.95
7月 10.00 9.0 10 1 1.67

7月は2試合しか登板していないため,数字は参考程度にご覧ください。

4,5月に比べて6月の防御率がやや悪化しているのがわかります。

しかし,防御率3.07は決して悪い数字ではなく,与四球も安定して少ないため,制球が乱れているわけでもないようです。

スピン量の低下

私がここ数試合のダルビッシュ投手の投球を見ていて気になったことは,

以前より打者が粘っているということです。

まだはっきりとしたデータがそろっていませんが,2ストライクまで追い込んだ後に,以前より簡単に三振が取れなかったり,粘られた結果ヒットを許す場面が増えているような印象がありました。

もしかしたら,ダルビッシュ投手の球の質が落ちているのかもしれないと思い,データを調べてみました。

まず,ダルビッシュ投手の試合ごとの球速をまとめたグラフがこちらです。(7月8日現在)(StatCastより)

いずれの球種においても,球速の低下は見られません。

次に,それぞれの球種のスピン量を見てみましょう。

そもそもスピン量が低い球種であるスプリット・チェンジアップは除外してあります。

縦軸のRPMというのは,1分間当たりの回転数を表します。

6月9日の登板以降,各球種のスピン量が減少していることがわかるかと思います。

変化球に至っては10%近くスピン量が落ちているものもあり,球質の違いは明らかでしょう。

このスピン量の落ちにより変化球の軌道が変わり,以前に比べて打者にとってよりバットに当てやすくなっている可能性があります。

粘着物質規制強化の影響?

6月に入っての急激なスピン量低下を,先月話題となったの粘着物質規制と関連付けるのはそれほど不自然ではないでしょう。

MLBが粘着物質に関する規制強化を公式に発表したのが6月15日

おそらく,選手含め球団関係者の間ではそれよりも早い段階で情報は入っているでしょう。

悪名高いスパイダータックの使用はないようですが,ダルビッシュ投手も規制強化のあおりを受けていることは間違いなさそうです。

今回の規制強化は,ダルビッシュ投手に限らず多くの投手に影響を与えているようです。

ヤンキースのエース,ゲリット・コール投手もその一人。

こちらも6月以降スピン量が減少しているのがわかります。

この先多くの投手が成績悪化に苦しむことになるかもしれません。

【トレンド】投手の粘着物質規制強化について

まとめ

ここ数試合のダルビッシュ投手の投球に気がかりな点があり,調べてみたところ投球のスピン量が減少していることがわかりました。

粘着物質規制の影響が予想され,今後のスピン量の増加はあまり期待できません。

それでも球速は落ちておらず,制球への影響も今のところ大きくないようです。

後半戦の成績がどうなるか気になりますが,ダルビッシュ投手は非常に高い修正力を持っています。

スピン量が落ち,球質が変わったとしても,様々なアプローチで軌道修正を行っていくでしょう。

引き続きパドレスのエースの投球に注目です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

See ya!

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