【トレンド】投手の粘着物質規制強化について

こんにちは。MLBメガネです。

MLBは6月15日,投手の粘着物質についての規制強化を発表しました。

今回は粘着物質規制の内容とそれによる影響,今後の対策についてまとめてみました。

滑る!MLB公式球

「メジャーのボールは滑る」

よく言われていますよね。

日本人投手がNPBからMLBへ移籍するときには必ずと言っていいほど

「滑るボールへの対応」

が議論されます。

メジャーリーガーたちの試行錯誤

日本から渡米した選手たちはもちろん,アメリカ出身の選手にとっても滑り対策は必須です。

MLBでは,古くから選手たちが整髪料やシェービングクリーム,日焼け止めクリーム等あらゆる手段を使って滑り止めを「自作」していたそうです。

レッドソックスで活躍した上原さんと元ドラゴンズのエースでブレーブスでもプレーした川上さんが,YouTubeでかなりぶっちゃけているので気になる方はぜひ下記動画をご覧ください!

過去には首や手首に粘着物質をつけてマウンドに上がる選手もいました。

そこまでして対策しなければいけないほど,滑りやすいということなんでしょうね。。

バレればもちろん退場です。

首に粘着物質で退場!

粘着物質=スパイダータック?

MLBの発表後,にわかに話題となったのが「スパイダータック」と呼ばれる代物でした。

正直私は全く聞いたことがなかったのですが,どうやら選手の間では当たり前のように使われていたようです。

もともとは重量挙げなどでグリップを強化するために使われていたそうで,これにより回転数がかなり上がるそうです。

スパイダータック(実物)

いくら滑るとはいえここまで直接的な粘着物質が,暗黙の了解で使われていたというのは驚きです。

公式に規制されるのは当然ですね。

審判によるチェック

規制強化の発表後,先発投手は2回以上,リリーフ投手も1回以上粘着物質を使用していないかをチェックされるようになりました。チェック項目は以下の通りです。

  • グラブ
  • 帽子
  • ベルト

実際のチェックの様子はこちら

もちろん,ズボンまで下す必要はありません笑

もし粘着物質の使用が認められた場合は,10試合の出場停止処分が科せられます。

ここがおかしい!不可解なMLBの対応

ルールに反する物質の使用はもちろん厳しく規制されるべきであり,MLBの示す方向は間違ってはいないと思います。

一方で,今回の対応には納得できないが2点あります。

シーズン途中で突然の通達

まずはこの発表が行われた日付です。

6月15日

シーズン真っただ中ですね。どう考えてもおかしいです。

ルールやその運用を変更するのであれば最低でもシーズン開始前,もっと言うなら前シーズン終了直後に発表し,翌年のオープン戦で運用をテストするというのが筋のはずです。

昨日まで暗黙の了解で広く使われていたものを,今日から取り締まりますでは納得できない選手がいるのもうなずけます。

いつでも何回でもチェックできる?

実際の事例ですが,6月22日のナショナルズ対フィリーズの試合で,先発投手のマックス・シャーザー投手がこの日3回目のチェックを受けました。

そのうちの1回はイニング途中で行われています。

相手チームの監督による要求だったようですが,これが認められるとイニング途中だろうが,すでに複数回チェックを受けていようが関係なく投手のチェックが可能になってしまいます。

こういった事例を作ってしまうと,今後粘着物質とは関係なく,調子のいい相手投手のリズムを崩すための戦略として使われてしまう可能性が高いです。

間やリズムを大事にする投手にとって,これほどストレスになることはありません。

とてもフェアな状態とは言えません。

チェックできるタイミングや回数制限について明確な規定のないまま運用を開始したMLBに対して,投手たちの不信感は高まっていることでしょう。

ちなみにわれらが大谷選手は笑顔で対応していました。さすがすぎます。

今後の対策は?

何事にも言えることですが,規制を強化するだけで問題が解決することはまずありません。

今回のような状況に陥った原因についてしっかり対処する必要があると考えます。

選手サイドの対策

当然のことですが,選手たちは粘着物質を使わずに自らのスキルを高めることで打者を打ち取っていく必要があります。

スポーツ選手としてこの点を見失ってはいけないと思います。

また,選手の中には既存のロジン(認められた滑り止め)と汗の混合でも十分粘着性を出せると主張する人もいます。

昨年サイ・ヤング賞を受賞したドジャースのトレバー・バウアー投手は自身のツイッターで,

「これは合法?それとも違法?」

と半ば挑発するような動画を投稿しました。

ボールが完全に手に張り付いていますね。

ですが彼の主張通りこれがロジンと汗の混合によるものならば,合法ということになります。

違反となる粘着物質なのか,ただのロジンと汗なのか,

審判員たちは見極めることができるのでしょうか?

MLBサイドの対策

MLBサイドは規制強化だけで満足するべきではないというのが私の意見です。

なぜ選手たちがスパイダータックのようなルールに反する粘着物質を使うのか?

ボールが滑るからです

単純にスピン量を上げて被打率を下げるためということもあるとは思いますが,そもそもボールが滑らなければリスクを冒してまで粘着物質を使用する必要はありません。

滑るボールは単純に危険です。

今年だけでも,すっぽ抜けたボールが打者の顔面に当たる事案が複数発生しています。

このような状態を何年も続けているMLBは異常としか言いようがありません。

ダルビッシュ選手も今回の件についてかなり踏み込んだ発言をしていますが,今後ボールの変更についての議論は絶対に必要となるはずです。

MLBの建設的かつ具体的な対応がみられるか,これからも注目していきたいと思います。

まとめ

MLBが粘着物質に関する規制強化を発表した件についてまとめてみました。

  • 滑るボールに対し,選手は長年あらゆる方法で対策をとっており,それは暗黙の了解とされていた
  • 審判員は投手のグラブ,帽子,ベルトをチェックし,違反者は10試合出場停止となる
  • シーズン途中での規制強化やタイミング,回数制限がないことから投手から不満の声も
  • 選手側,MLB側双方の対応が必要であり,特にボール変更の議論は必須!

最後までお読みいただきありがとうございました。

See ya!

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