こんにちは!MLBメガネです!
7月が目の前に迫り,2021年シーズンも中盤を迎えましたが,
シーズン開幕前の予想を覆し,今年最もサプライジングなチームとして注目されている球団が,,
サンフランシスコ・ジャイアンツ
かつて新庄剛志選手や青木宣親選手も在籍した,サンフランシスコに本拠地を置く歴史あるチームです。
現在地区首位をひた走り,勝率.649(6月27日現在)はMLB全チームの中でトップとまさに破竹の勢いで勝ち続けています。
今回はサンフランシスコ・ジャイアンツの強さを紐解いていくとともに,彼らが今年ポストシーズン,そしてワールドシリーズに進めるかどうかについて考えたいと思います!
チーム情報
まずはチーム情報からご紹介しましょう。
- 球団設立:1883年
- ワールドシリーズ制覇:8回(1905, 1921, 1922, 1933, 1954, 2010, 2012, 2014)
- リーグ優勝:23回
- 地区優勝:8回
MLBの中でも屈指の強豪チームであり,
直近では2010, 2012, 2014年と5年間で3度世界一に輝いています。
ただ,2016年以降はプレーオフから遠ざかっており,多くの人が今年もチーム再建のシーズンになると予想していました。
2021年のチーム成績
6月27日現在のジャイアンツのチーム成績がこちら
- 勝敗:50勝27敗
- 勝率:.649
- 地区順位:ナ西地区1位(2位と3.5ゲーム差)
勝率.649は堂々のMLBトップであり,このままのペースで勝ち続けると,
シーズン105勝
すさまじい勢いで勝ちを積み上げています。
下馬評の低かったチームがMLBトップの成績で首位。
いったいどこに秘密があるのか,チームのスタッツを細かくチェックしていきたいと思います。
投手成績
まずは投手陣のチーム成績をまとめてみます(成績は6月27日現在)

先発,リリーフともに防御率3点台前半と非常に優秀な成績となっています。
特に先発投手陣は安定しており,エース級の働きをしているケビン・ゴーズマン投手の防御率は何と驚異の1.49で,MLBの全先発選手の中で2位につけています。
ジャイアンツの主な先発投手陣(成績は6月27日現在)
- ケビン・ゴーズマン (Kevin Gausman):8勝1敗,防御率1.49
- アンソニー・デスクラファニー (Anthony DeSclafani):8勝2敗,防御率2.77
- ジョニー・クエト (Jonny Cueto):6勝3敗,防御率3.63
- アレックス・ウッド (Alex Wood):6勝3敗,防御率3.91
これだけ安定して試合が作れる先発が4人そろっているということが,チームの勝利に大きく貢献しています。
ジャイアンツの投手陣の素晴らしい点がもう1つあります。それは,
アウェイでの防御率=3.16
これはMLB全30チーム中堂々の第1位
ホーム,アウェイ関係なくしっかり相手を抑え,敵地での24勝もMLBトップタイとなっています。
打撃成績
続いて野手の成績を見てみましょう。(成績は6月27日現在)

一目瞭然ですね。つまりジャイアンツは,
ホームランで点を取るチーム
ということです。
また,
四球=299 (MLB5位)
打率は高くないものの,四球を多く選ぶことでチーム出塁率は.325とMLB6位の成績を残しています。
四球で溜まったランナーをホームランで一気に返して得点を奪う。
このパターンでMLB6位となる382得点を達成しているのです。
チームトップの50打点を挙げているブランドン・クロフォード選手をはじめ,チャンスの展開でホームランを打てる選手がそろっているのが現在のジャイアンツ打線の特徴といえるでしょう。
守備成績
もう1つ忘れてはいけない要素が守備です。
今年のジャイアンツは守備も抜群に安定しています。
エラー数=35
これはMLB3位タイの少なさとなっており,チーム防御率の安定に大きく貢献しています。
ワイルドピッチ18個もMLB2位の少なさであり,もはや守備に死角はありません。
ジャイアンツに死角はないのか?
ここまで投手成績,打撃成績,守備成績について解説してきました。
結論から言うと,
現在のジャイアンツに死角はありません!
安定した投手陣,勝負強い打撃,鉄壁の守備を持つ最強チームであることはデータからも明らかです。
少なくともポストシーズン進出は確実と言っていいと思います。
開幕前には誰もが予想しなかった展開ですが,今後他の上位チームは「プレーオフでどうやってジャイアンツに勝つか」を考える必要があるでしょう。
ジャイアンツはワールドシリーズに進めるか?
はたして今年ジャイアンツはワールドシリーズまで進むことができるでしょうか?
MLBメガネの見立てでは,
今のままでは厳しい
という結論です。
ここまで絶賛しておいてなんだ!と思われるかもしれませんが,理由は2つあります。
1つ目は,
得点をホームランに頼っている
ポストシーズンではその年MLB各地区を制した強豪たちが対戦相手となります。
当然レギュラーシーズンのように簡単にホームランが出るとは思えません。
得点パターンをホームランに依存せず,あらゆる得点手段を今のうちに確立させておく必要があります。
2つ目は,
クローザーが固定されていない
ポストシーズンのような重圧のかかる試合において,9回を投げるクローザーの経験というものは非常に重要です。
現在ジャイアンツはマギー投手とロジャース投手の2人が状況に応じて9回のマウンドに上がっています。
今のところ結果は出ているようですが,ポストシーズンとレギュラーシーズンの試合は全くと言っていいほど雰囲気が違います。
特に適地では異様な盛り上がりの中9回裏のマウンドに上がらなければなりません。
今のうちにどちらかをクローザーとして定め,ポストシーズンに向けた精神面での準備もさせておく必要があると考えます。
まとめ
サンフランシスコ・ジャイアンツの躍進について,データに基づいた考察を行いました。
いずれにせよ今年大注目のチームであることは間違いありません!
MLBメガネはこれからもジャイアンツの動向に注目していきます!
- 先発,リリーフともに安定した投手陣
- 四球とホームランを軸に大量得点を奪う打線
- メジャー3位タイの守備
- ポストシーズン進出はもはや確実
- 得点パターンの追加,クローザーの固定がワールドシリーズへの鍵
なお,本記事に記載の各種データはすべて2021年6月27日現在のものとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
See Ya!